ひとえに畳替えといっても、1枚にかける手間はお店によって千差万別です。

当店ではお客様に喜んでいただける畳作り、満足感を与えられるお店作りを目指しております

縫い止め作業

畳のかまち部分(縁のついていない部分)は年数が経つと次第に糸が緩んで,畳床が盛り上がってしまいます。かまち部分を圧縮して縫うことで畳床を締め直し、畳床の劣化を防ぐ効果があります。凸凹がなくなるために,畳表の耐久性も増します。

白い糸と糸の間を縫ってあるのが縫い止めの糸

ムラ取り作業

家具が置いてあった所や畳床が古くなってくると凸凹ができてきます。畳床を削ったり、わらを置いたりして畳床を平らにします。

これにより、畳表の耐久性が増す効果があります。(ムラ取りには限界がある為、凸凹が完全になくなることはありません)

隙間補正作業

畳の長さは年数が経つと次第に短くなり,畳と畳の間に隙間ができます。わらや表を畳床に縫い付ける事で,その隙間を埋めます

くちござ入れ作業

畳が手で縫われていた頃,畳床の縁がかかる部分には4cm位の表(くちござ)が入れられていて,床糸の緩みを防ぎ,縁をきれいに見せる効果がありました。現在では畳床の改良にともない、くちござを入れると畳が厚くなりすぎてしまう為に,ほとんどの畳屋で使用されておりませんが、当店では表の代わりに特注の厚紙を使い,くちござの良さを現在に受け継いでおります。

畳表と床の間に入っているのがくちござ

コーナー入れ加工

畳床のかまち部分に¬型をしたプラスチック製の板を埋め込むことで,かまちが半永久的に型崩れすることなく,いつまでも新畳のような美しさを保ちます。

コーナー入り畳は昔から高級な畳として扱われています。

板入れ加工

畳床のかまち部分に檜の板を縫い込んで、何度も締め上げて板を埋め込むことで,かまちが半永久的に型崩れすることなく,いつまでも新畳のような美しさを保ちます。

板入れ畳は1日に1~2枚しか作ることができず、昔から最高級品として扱われています。

返し上げ作業

何度も畳替えをしていると縁を縫った糸で畳の端だけ沈んで、かまぼこのような形になってきます。

当店では縁を止める作業の際に、わらを付け足すことで沈みのない畳に仕上げています。